ロリヰタ。(嶽本野ばら)

表題作のロリヰタ。は冒頭のロリータとロリコンの違いを精神科医に説明する場面が一番面白かったです。あとお洋服の細かな説明とメゾンの説明が細々と書いてあるのをにまにましながら読むのも良かったです。ロリータとロリコンの違いを延々と説明してく、そして時々お洋服話をするみたいなお話だと思い込みながら読んでいたら途中からこっぱずかしい純愛ストーリーにシフトチェンジしてしまわれてびっくりしました。いや、別にびっくりする必要もないんですけど。途中で知り合う女の子との携帯メールをし始めるまでは結構好きだったのですがそれ以降はむむむ、って感じがしました。そこまでは下妻物語に通じる勢いがあって面白かったんだけどなぁ。私が恋愛云々話があんまり好きじゃないせいもあると思いますが。あーでも後半のファーブルとフォーマルのボケの部分は正直話の流れを遮断された感じがしたのでちょっと切なかったです。あと終わりの部分でいきなり、ってわけでもないですが嶽本っぽい口調*1で語られてしまってむむむ、って感じにむずむずしました。前半部分
はまた読み直したい感じでした。
もう一つ収録されていたハネはとりあえず相手の男の子の言うことなすことがすべて中二っぽくて最初から最後まで読んでてうぎぎーってなりました。foreverとか。あとこっちも恋愛ものでした。あんまり好きな感じではなかったです。

*1:「いたしまする」「なのでせう」みたいな可愛い感じの丁寧語っぽいやつ